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思い出の「パネルクイズ アタック25」

小学生の頃から親しんだ長寿クイズ番組「パネルクイズ アタック25」(ABC)が先月、46年の歴史に幕を閉じた。子供の頃は3世代同居の大家族で、祖母や両親、弟妹らと日曜の昼下がりに楽しんだ定番番組だっただけに、寂しくてならない。

当時の司会者は、俳優の児玉清さん。スラリとした長身に知的な雰囲気をまとった紳士だった児玉さんが、「アタックチャンス!」の掛け声とともに拳を握るポーズが、番組のいいアクセントになっていて毎回見逃せなかった。また、一般視聴者が登場してクイズを競うスタイルだけに、時々、とんちんかんな解答をしてしまう参加者の緊張をさりげなく和らげる児玉さんの名司会者ぶりが、番組全体に温かみを加えていたように思う。

児玉さんが平成23年に亡くなった後は、ABCのアナウンサーを挟んで、俳優の谷原章介さんが司会を務めていた。3代目が谷原さんに決まったと発表されたとき、これ以上ないキャスティングだと唸(うな)ってしまった。モデル出身の端麗な容姿はいわずもがなだが、子だくさんのよき父親だというバックグラウンドも、好感度は抜群だった。

わが家では、子供が小学生になった頃から、谷原さん司会のアタック25を見るようになっていた。クイズを通して四字熟語や地理、歴史、時事問題の勉強にもなっていたし、児玉さんとは一味違う谷原さんの「アタックチャンス!」も子供たちに評判だった。それだけに番組の終焉(しゅうえん)は残念だ。

振り返れば、昭和の時代は視聴者参加型のクイズ番組が数多くあった。「アップダウンクイズ」や「クイズ天国と地獄」などの人気番組が姿を消したが、平成を経て令和まで続いたアタック25は、稀有(けう)な番組だったのだ。

クイズ形式ではないが、視聴者参加型の長寿番組といえば、同じABC制作でアタック25の前に放送している「新婚さんいらっしゃい!」がある。こちらは50年の歴史を誇るらしい。なんとしても続いてほしい。(由)

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