日本の精鋭2頭、重い扉を開け 凱旋門賞

競馬の世界最高峰レースの一つ、第100回凱旋門賞(GⅠ)が日本時間の3日午後11時5分、フランスのパリロンシャン競馬場の2400メートル芝コースで開催される。日本からは昨年の有馬記念馬クロノジェネシス、渡仏後の前哨戦に勝ったディープボンドが参戦。これまで数々の日本馬が挑戦し続けたが最高位は2着にとどまり、このレースに勝つことは日本の競馬関係者にとって悲願中の悲願だ。武豊騎手もアイルランド馬に騎乗して参戦。欧州勢ではディープインパクトを父に持つスノーフォールらが栄誉を狙う。(運動部 佐竹修仁)

ぶっつけ本番のクロノジェネシス

初挑戦から50年以上も高い壁にはね返されてきた日本馬。今年は対照的な調教を経た2頭が乗り込む。

昨年の有馬記念馬クロノジェネシスは本番のわずか9日前、9月24日に日本をたち、異例の直前入厩した。2着となった3月のドバイ・シーマクラシックでも10日前に出国。日本で十分に仕上げてから現地で最終調整するという経験を積んできた。

ぶっつけ本番だが、その分、仕上げには万全を期した。連覇を達成した6月の宝塚記念から約3カ月ぶりの実戦。レース間隔を守るとともに、馬の状態を把握することに努めた。父のバゴは2004年の凱旋門賞馬。血統面でも欧州の重い芝に十分対応できる強さがある。

斉藤崇史調教師は9月29日の追い切り後、「日本で仕上げてきたので軽めの調整。雨で馬場は軟らかかったが、上手に走っていた。動きも息遣いもいい」と太鼓判を押した。19年ジャパンカップを制したことのあるオイシン・マーフィー騎手が勝利に導く。

ディープボンドは前哨戦後も好調

一方、ディープボンドは8月19日に日本をたち、現地の気候や芝などにじっくりと順応させた。レースを主催するフランス・ギャロは公式ホームページで「とてもリラックスしている。ここ(調教しているシャンティイ競馬場)を楽しんでいる」と解説した。

9月12日には、本番と同じコースで行われるフォワ賞(GⅡ)に出走。クリスチャン・デムーロ騎手を背に2着に1馬身半差の逃げ切り勝ちした。本番では初コンビとなるミカエル・バルザローナ騎手が手綱を取る。29日の追い切りに騎乗し、「初めて乗ったが状態はとても良さそう。前哨戦は強い勝ち方。いい結果を出したい」と意気込んだ。

大久保龍志調教師は「フランスに輸送してからの状態が非常に良く、疲れもない。(凱旋門賞の勝利は)日本の競馬の悲願。自分の手でかなえられたら」と本番を見据えた。

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