台風16号接近の千葉、いすみ市で川氾濫 2年前の悪夢を教訓に対応

台風16号の影響で氾濫した落合川。佐室川の本流に当たる=1日午後1時半ごろ、千葉県いすみ市(県提供)
台風16号の影響で氾濫した落合川。佐室川の本流に当たる=1日午後1時半ごろ、千葉県いすみ市(県提供)

台風16号が本県に最接近した1日、千葉県内は一時ほぼ全域が暴風域内に入り、大雨も伴って土砂災害などへの警戒が続いた。県は災害対策本部を設置し、全54市町村に県庁との連絡を担う県職員を派遣。一昨年の台風15号での教訓を念頭に、積極的な姿勢で万が一に備えた。

県は同日午前10時50分に災害対策本部を設置し、午後1時と同6時に県庁で本部会議を開き、被害状況や各部局の対応を確認。熊谷俊人知事は、県民への適切な情報提供や被害確認時の速やかな対応、関係機関との緊密な連携などを指示した。1回目の会議後には記者団の取材に応じ、「一昨年から危機管理体制を改善してきている。万全を期したい」と話した。

同県いすみ市によると、1日午前、同市佐室地区で佐室川が氾濫。市は同地区の115世帯258人に対し、命の危険があるとして緊急安全確保を出した。このほか、同市岩船地区や勝浦市の一部、御宿町全域には避難指示が出された。両市のほか、鴨川市や香取市、長南町などで高齢者等避難が呼び掛けられた。

県南部や東部を中心に学校の休校も相次ぎ、県教委によると、1日午前9時現在で、千葉市立をのぞく県内公立学校や幼稚園計1193校のうち663校が休校。このほか65校が登下校時間を変更した。