佐藤健「次のステージ」への決意  映画「護られなかった者たちへ」 - 産経ニュース

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佐藤健「次のステージ」への決意  映画「護られなかった者たちへ」

「原作を読んで、映画にして皆に見てもらう意義があると思った」と語る佐藤健=東京都渋谷区(石井健撮影)
「原作を読んで、映画にして皆に見てもらう意義があると思った」と語る佐藤健=東京都渋谷区(石井健撮影)

連続殺人事件が起きたのは、東日本大震災から10年後の仙台。「護(まも)られなかった者たちへ」は、人気者の佐藤健(たける)(32)が挑む重厚な社会派ミステリーだ。当たり役の「るろうに剣心」シリーズがことし完結するなど、人生の次のステージに踏み出そうとしている佐藤に話を聞いた。

中山七里(しちり)の長編推理小説を、「64-ロクヨン-」などの監督、瀬々敬久(ぜぜ・たかひさ)(61)が映画化した。

餓死が死因の不可解な連続殺人事件を捜査する宮城県警の刑事、笘篠誠一郎。やがて、捜査線上に利根泰久という男が浮かぶ。果たして「護られなかった者」とは誰のことか。

佐藤が演じるのは、警察に追われる利根。

「利根は、人の優しさに触れてきていない。捨て猫みたいなイメージ。一方で、守りたい人は全力で守る。筋が一本通った人」

瀬々とは平成29年公開の「8年越しの花嫁 奇跡の実話」以来2度目の顔合わせだが、全幅の信頼を寄せる。「撮影現場では力を抜いて過ごせた」と語るが、水たまりに顔を押し付けられるなど、体を張った熱い芝居を見せる。

刑事の笘篠には、阿部寛(57)。阿部との本格共演は初めてで、「本当に光栄」とニッコリ。また、事件の被害者の部下に清原果耶(かや)(19)。「初めての共演でしたが、いいっすよ。誰よりもとがっていて」と絶賛する。

そして、「エンターテインメントを超えた、意味や意義のある映画になった」と熱く語る。

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24年に1作目が公開されてシリーズ化された「るろうに剣心」が、ことし、5作目の「最終章 The Beginning」で完結した。また、4月には事務所から独立した。

「最後の〝るろうに〟の撮影中に30歳を迎えたこともあり、何かが変わる予感がしていました。事務所からの独立が重なったのは偶然だけど、偶然は必然かもしれない。次のステージに進む時期がきた」と決意も新たに語る。次のステージとは?

「役者の仕事って受け身なんですよ。でも、もっと能動的に作品を作っていきたい。『おもしろい作品がない』なんていって、待っているんじゃなくて、自分から作れよ。そんなことを考えているところです」

(石井健)

〈さとう・たける〉 平成元年生まれ、埼玉県出身。19年、ドラマ「仮面ライダー電王」で初主演。ドラマはほかに「半分、青い。」「恋はつづくよどこまでも」など。映画は「るろうに剣心」シリーズのほか「バクマン」「何者」「亜人」「いぬやしき」など。

1日から東京・TOHOシネマズ日比谷、大阪ステーションシティシネマなどで全国公開。2時間14分。