北朝鮮ミサイル発射受けた国連安保理会合 1日以降に延期

国連本部=米ニューヨーク
国連本部=米ニューヨーク

【ニューヨーク=平田雄介】国連安全保障理事会は9月30日午前(日本時間同日深夜)に予定していた北朝鮮のミサイル発射をめぐる非公開の緊急会合を延期した。常任理事国のロシアや中国が「情勢を見極める時間がほしい」と同日の開催に難色を示したためという。1日以降に改めて開催する方向で調整している。

緊急会合は、北朝鮮が9月28日に行った短距離ミサイルの発射実験への対応を協議するもので、米国と英国、フランスが開催を要請した。北朝鮮の朝鮮中央通信が「新たに開発された極超音速ミサイル」と報じたミサイルについて、日本の加藤勝信官房長官は「弾道ミサイル技術を使用した」とみて「安保理決議違反」との認識を示している。

極超音速ミサイルは、音速の5倍以上の速さで軌道を変えながら飛ぶため、レーダーによる捕捉と迎撃が極めて困難。ロシアの「アバンガルド」と中国の「DF-17」(東風17)が先行し、北朝鮮でも開発と実戦配備が進めば日本を含む周辺地域の脅威となる。米国も27日に「先週、実験を実施し成功した」と発表し、軍拡競争が生じている。

北朝鮮の核・ミサイル開発をめぐっては、常任理事国の中で、安保理決議の順守を求める米英仏と、北朝鮮の態度を見極めようとする中露の立場の隔たりが大きい。今年3、9月の北朝鮮による弾道ミサイル発射を受けた会合でも一致した対応をとれず、各国が意見表明するに止まった。

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