米、政府閉鎖回避 つなぎ予算が議会通過 債務上限と大型歳出案が焦点に

米ワシントンにある連邦議会議事堂(AP)
米ワシントンにある連邦議会議事堂(AP)

【ワシントン=塩原永久】米議会の上院と下院は9月30日、2022会計年度(21年10月~22年9月)の支出を12月3日まで手当てする「つなぎ予算」の法案を賛成多数で可決した。バイデン大統領が法案に署名して成立した。10月1日の新会計年度入りを前に、予算措置が失効して政府機関が一部閉鎖に追い込まれる恐れがあったが、そうした事態は回避された。

上下両院それぞれの法案採決では、与党・民主党に加え、野党・共和党の一部が賛成に回った。つなぎ予算には、アフガニスタン難民支援や、ハリケーンなどの自然災害への対応に充てる支出も盛り込まれた。

連邦政府の借入限度額を定めた債務上限について、議会が上限引き上げや凍結を認めなければ、10月18日前後にも国債償還などの資金が枯渇する恐れがある。

民主党指導部は当初、つなぎ予算案に債務上限の凍結を抱き合わせた法案の可決を目指したが、共和党の強い反対で断念。つなぎ予算案に絞って議会を通過させる方針に転換していた。

今後は債務上限への対応や、子育て支援と福祉拡充に充てる総額3兆5千億ドル(約390兆円)規模の大型歳出法案が焦点となる。

ただ、与野党の対立が続いているほか、大型歳出法案については民主党内で財政規律を重視する穏健派が反対し、党内調整も難航している。民主党穏健派の筆頭格、マンチン上院議員は9月30日、同意できる歳出規模は1兆5千億ドル程度だとの考えを示した。

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