横浜点滴連続中毒死、きょう初公判 短期間の犯行なぜ

横浜地裁
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平成28年に横浜市の旧大口病院(現・横浜はじめ病院、休診中)で起きた点滴連続中毒死事件で、患者3人に対する殺人罪などに問われた元看護師、久保木愛弓(あゆみ)被告(34)の裁判員裁判初公判が1日午前11時から、横浜地裁で開かれる。

被告は捜査段階で関与を認めており、弁護側は起訴内容は争わず、事件当時は心神耗弱状態だったと主張するとみられる。刑事責任能力の程度が焦点となる。

起訴状によると、28年9月15~20日ごろ、同病院に入院中の70~80代の男女3人の点滴袋などに消毒液「ヂアミトール」を混入させて中毒死で殺害。ナースステーションに保管されていた点滴袋5袋にも混入させ、他の複数の患者を殺害する準備をしたとしている。

久保木被告は高齢の終末期患者が多いフロアを担当しており、捜査段階では「2カ月ほどの間に20人くらいやった」と供述。ただ、亡くなった患者の大半はすでに火葬されて遺体や血液などが残っておらず、起訴できたのは3件の殺人罪と、5つの点滴袋に消毒液を混入させた殺人予備罪のみだった。事件の動機については「自分の勤務中に患者が亡くなると、遺族が説明に納得してくれるか不安だった」としている。

公判では、短期間に連続して患者を殺害した理由についてどう説明するのかも注目される。