伝建地区の観光拠点開館 栃木市嘉右衛門町

新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言が1日に解除され、栃木県栃木市嘉右衛門町では7月末に開館した観光案内施設「ガイダンスセンター」が本格的に運営を再開した。周辺は江戸時代の街並みが残り、県内で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区(伝建地区)に選定されている。旧みそ工場を改修した同センターも観光案内やイベント実施などで同地区の魅力を発信していく。

同センターは同地区のほぼ中央に位置する木造平屋建て。江戸末期に建てられた切妻妻入り形式の建物が2棟連なる白壁の施設で、内部は既存のはりなどを極力残し、栃木県産ヒノキを効果的に使って、落ち着いた雰囲気に仕上げられた。歴史などをパネルや映像で紹介するほか、まちづくりや防災の拠点施設としての機能も期待される。

センターの北側に整備される予定の店舗部分は現在事業者を選定中。南側には市民が多目的に活用できる交流館を今年度中に整備する計画だ。

センター周辺は嘉右衛門町を南北に通る旧例幣使街道(約650メートル)沿いの約9・6ヘクタールのエリア。見世蔵や古民家、洋風の建物など、江戸末期から昭和にかけての伝統的な建造物が残る。平成24年に伝建地区に指定された。近年、周辺の建物を活用し、喫茶店や生花店を出す若者らの動きなどもあり、地域の活性化が期待されている。

栃木市の大川秀子市長は「4月に開館した栃木駅前の『蔵なび』や来年度開館予定の文化芸術館とも連携し、『蔵の街とちぎ』の魅力を高めていきたい」と活性化に期待している。

開館時間は午前9時~午後6時で月曜休館。(石川忠彦)