酒類提供、営業の時間制限なし 千葉独自の「認証店」に期待と不安

1日から午前3時までの通常営業を再開する認証店に指定されている居酒屋=30日、千葉市中央区(長橋和之撮影)
1日から午前3時までの通常営業を再開する認証店に指定されている居酒屋=30日、千葉市中央区(長橋和之撮影)

緊急事態宣言が30日で解除される。千葉県では独自の取り組みとして、県が定めた49項目以上の新型コロナウイルス感染防止基準を満たした「認証店」は、酒類提供や営業について時間に関する自粛要請が全くなくなる。9月24日現在で認証店は40軒。期待の声が上がる一方、客足がどこまで戻るかは未知数で飲食店関係者からは不安の声も出た。

「ようやく通常通りに営業できる。期待しかない」

認証店の居酒屋「九州の旨かもん旨か酒 くすお千葉店」(千葉市中央区)の山田大副店長(46)は30日、笑顔を見せた。宣言期間中に臨時休業していたが、1日からは午後5時~午前3時まで営業する。

感染対策が取られた店内では、スタッフが営業再開の準備に追われていた。山田さんは「感染のリスクはあるが、営業できることがありがたい」と話した。

一方、協力金が支払われる確認店への変更を検討する認証店もある。

「このままだとデメリットの方が大きい。手放しでは喜べない」と話すのは、イタリア料理店「アクア エ ソーレ」(同区)の浅野学代表取締役(43)だ。本来の営業時間は午後11時まで。確認店の営業は同9時までだが、売り上げに応じ、協力金として1日当たり2万5千円~7万5千円が支払われる。この金額を、同11時までの2時間で稼ぐのは難しいという。

さらに、対策を徹底した結果、席数は本来の112席から半分以下の46席に。その分売り上げも減るが、協力金は支払われない。浅野さんは「席数を減らしたことへの支援も考えてほしい。現状ではまだ、正直者がばかを見ていると思う」と話す。

県によると認証店への関心は高く、今も約200軒が申請中。宣言解除決定後は問い合わせも急増し、9月29日は1週間前の3倍近くに相当する280件に達したという。(小野晋史、長橋和之)