米中の国防当局者がテレビ会議 対話ルート維持確認

【北京=三塚聖平】中国国防省の呉謙(ご・けん)報道官は30日の記者会見で、米国と中国の国防当局者が28、29両日にビデオ会議を行ったと発表した。両国・両軍関係や両者が関心を持つ問題について意見交換を行い、米側の発表によると、開かれた対話ルートの維持を双方が確認した。

9月上旬には中国の習近平国家主席とバイデン米大統領が約7カ月ぶりに電話会談を行うなど、米中間で緊張緩和に向けた対話の動きが出ている。不測の事態が軍事衝突に発展することを避けるため、国防当局間でも対話を行った形だ。

会議は米中国防当局間の政策調整協議の位置づけで、バイデン政権下では初開催。中国側から中央軍事委員会の黄雪平(こう・せつへい)国際軍事協力弁公室副主任、米側からチェイス国防次官補代理(中国担当)が参加した。

習政権は米国との関係改善を模索しているが、一方的な譲歩はしない構え。呉氏は「両軍関係の発展には、中国の主権や尊厳、核心的利益の侵犯を許さないという原則があると何度も言っている」と強調。会議でも南シナ海や台湾問題など習政権が核心的利益と位置付ける分野について議論を行った可能性がある。