重文「経蔵」の修復費に 高野山金剛三昧院、ネットで支援呼びかけ

台風の影響で被害を受けた経蔵の屋根部分=高野町(金剛三昧院提供)
台風の影響で被害を受けた経蔵の屋根部分=高野町(金剛三昧院提供)

鎌倉幕府を開いた源頼朝の菩提(ぼだい)を弔うため妻の北条政子が建立した、世界遺産・高野山(和歌山県高野町)の「金剛三昧(さんまい)院」は、境内にある重要文化財の校倉(あぜくら)造の建物「経蔵(きょうぞう)」の修復費に充てようと、10月2日からインターネットを通して広く支援を呼びかける「クラウドファンディング」(CF)を始める。目標額は800万円。久利康暢(くりこうちょう)住職は「修復し、高野山を訪れた皆さまに、その姿をご覧いただけるようにしたい」と協力を呼びかけている。

修復費に支援を呼びかけている校倉造の経蔵=和歌山県高野町(金剛三昧院提供)
修復費に支援を呼びかけている校倉造の経蔵=和歌山県高野町(金剛三昧院提供)

経蔵は、仏教建築で、経典や版木(はんぎ)などを保管する書庫・倉庫。

金剛三昧院の経蔵は、鎌倉時代前期の1220年代に建立。建築様式が東大寺(奈良市)の正倉院と同じ校倉造で非常に現存状態が良く、大正11(1922)年、重要文化財に指定された。

しかし昨年9月、台風の影響で枝が屋根にささり、縦横10センチ程度の穴があく被害に見舞われた。重要文化財のためすぐには修復できず、トタン板をかぶせる応急処置を施したという。

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