数字から見えるちば

公共建築木造率16位 森林再生と経済活性化を

千葉県の森林は、令和元年秋の台風で多数の倒木が発生し、管理が十分でない箇所が多いことが判明している。私有林率が高く小規模な森林が多いため森林施業の集約化が遅れているほか、林業労働力の減少、樹木の病害の進行など、取り巻く状況は厳しい。森林の再生には長い時間がかかる。だからこそ、地域の安心安全や持続可能性を考えるうえでも、県産木材を「使って、植えて、育てる」というサイクルを生み出す取り組みに着手する必要がある。

折しも現在はSDGsへの関心の高まりやアウトドア体験を通じた自然志向の強まりなど、人々の行動やライフスタイルがサステナブル(持続可能なこと)を意識したものへと変化している。これをチャンスと捉え、自治体や林業・木材関係者、建設業者などの事業者が連携して建材やさまざまな木製品、木質バイオマスなど幅広い分野で県産材の利用を促進し、地域の森林再生と経済活性化につなげたい。(ちばぎん総研主任研究員 江田直子)