刑務所内で銃撃戦、116人死亡 南米エクアドル

エクアドル西部グアヤキルで、衝突があった刑務所のフェンスの前に集まる受刑者の家族ら=28日(ロイター)
エクアドル西部グアヤキルで、衝突があった刑務所のフェンスの前に集まる受刑者の家族ら=28日(ロイター)

【ニューヨーク=平田雄介】南米エクアドルのラソ大統領は29日、西部グアヤキルの刑務所で28日夜、受刑者の暴動が発生し、116人が死亡、80人が負傷したと明らかにした。ロイター通信によると、対立する2つの犯罪組織の抗争とみられ、死者のうち6人は首を切られた状態で見つかった。

暴動は28日午前に発生。受刑者は銃や刃物で対立組織のメンバーを襲い、死体が積みあがった現場は戦場のようになった。「殺される。警察を呼んでくれ」と助けを求める電話を受けた受刑者の家族もいた。鎮圧後の警察の押収物には、拳銃のほか、自動小銃や手投げ弾も含まれていたという。

エクアドル最大の港湾都市グアヤキルは、隣国コロンビアで密造されたコカインの米国向け密輸拠点の一つ。メキシコの複数の麻薬カルテルが進出しているとされる。

ラソ氏は29日、刑務所の「非常事態」を宣言。治安回復の陣頭指揮を執るためグアヤキル入りし、「犯罪グループが刑務所を抗争の場にしたのは残念だ」と述べた。エクアドルの刑務所では今年暴動が相次ぎ、少なくとも2月に79人、7月に22人が死亡している。

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