岸田氏、人事調整急ぐ 自民新執行部あす発足

会見に臨む自民党の岸田文雄新総裁=29日午後、東京都千代田区の党本部(佐藤徳昭撮影)
会見に臨む自民党の岸田文雄新総裁=29日午後、東京都千代田区の党本部(佐藤徳昭撮影)

自民党の岸田文雄総裁は30日午前、党本部に入る。新執行部の発足に向け、幹事長など骨格となる人事の調整を急ぐ方針だ。岸田氏は29日の記者会見で「老壮青のバランスが大事だ」と述べ、10月1日にも党役員人事を実施する意向を示した。最大派閥の細田派(清和政策研究会、96人)や第2派閥の麻生派(志公会、53人)を含めた派閥バランスへどこまで配慮するかが焦点だ。

岸田氏は党改革を看板政策としており、党人事やその後の組閣で中堅・若手の抜擢(ばってき)があるかどうかも注目されそうだ。複数の関係者によると、幹事長には甘利明税制調査会長(麻生派)や、萩生田光一文部科学相(細田派)の起用案が浮上している。

岸田氏は30日昼の岸田派会合へ出席する見通し。

岸田氏は10月4日召集の臨時国会で菅義偉(すが・よしひで)首相の後継となる第100代首相に指名される。

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