国連報道官 アフガン支援金の迅速な拠出求める

国連本部=米ニューヨーク
国連本部=米ニューヨーク

【ニューヨーク=平田雄介】国連のドゥジャリク事務総長報道官は29日の会見で、年末までに必要として募集したアフガニスタン緊急支援金のうち1億3500万ドル(約151億円)が集まったと明らかにした。目標額6億600万ドルの22%に止まっており、迅速な資金拠出を各国に求めた。

国連が13日に開いた閣僚級会合で各国が表明したアフガンや周辺国への支援総額は11億ドルと目標額を大幅に上回った。ただ、現地の医療状況が急速に悪化しているため、拠出の速度を上げなければ、物資が十分なら救えるはずの命が助からない「避けられる死」が起きる可能性があるという。

ドゥジャリク氏によると、世界銀行が支援するアフガンの医療施設約2300機関のうちフル稼働しているのは17%に止まり、3分の2の施設で医薬品を使い果たした。新型コロナウイルスへの対応能力が低下し、はしかや下痢の症例は増加。ポリオ(小児まひ)に感染拡大の兆しがある。

急速に変化する現地の状況に対応するため、「使い勝手のよい現金」を迅速に拠出できるかが支援の成否を分けるという。