5人射殺に終身禁錮刑 米新聞社襲撃事件

【ニューヨーク=平田雄介】米東部メリーランド州の新聞社「キャピタル・ガゼット」の編集局で2018年6月、編集者ら5人を射殺したとして殺人などの罪に問われたジャロッド・ラモス被告(41)に対し、同州の裁判所は28日、仮釈放なしの終身禁錮刑判決を言い渡した。検察側が同日、明らかにした。

ラモス被告は、知人女性への嫌がらせ行為で有罪判決を受けたことを取り上げたキャピタル・ガゼット紙のコラムに反発。18年6月28日、同紙の編集局に侵入して散弾銃を発砲し、副編集長のロブ・ハイアセンさん(59)、記者のウェンディ・ウィンターズさん(65)、論説担当のジェラルド・フィッシュマンさん(61)、スポーツ記者のジョン・マクナマラさん(56)、販売助手のレベッカ・スミスさん(34)=年齢はいずれも当時=を殺害した。

「米史上最悪のメディア襲撃事件の一つ」(公共放送PBS)とされ、ワックス判事は判決公判で犠牲者一人ひとりを追悼し、事件翌日も休刊せず犠牲者5人を追悼する新聞を発行した同紙の勇気をたたえた。

裁判で、被告側は罪を認める一方、心神喪失を訴え刑事責任はないと主張。陪審員は今年7月、犯行時のラモス被告の精神状態は正常で刑事責任を問えると判断し、有罪評決を下した。