静岡県内は河野氏トップ、岸田新総裁は2番手 自民党員投票率69・7%

自民党総裁選の決選投票で、投票する岸田前政調会長=29日午後2時16分、東京都内のホテル
自民党総裁選の決選投票で、投票する岸田前政調会長=29日午後2時16分、東京都内のホテル

自民党総裁選で静岡県内の党員・党友約3万1千人による投票結果は、河野太郎氏がトップで8722票(得票率40・4%)を獲得。新総裁に決まった岸田文雄氏は7198票(同33・4%)で2番手だった。以下、高市早苗氏が4477票(同20・8%)、野田聖子氏が1169票(同5・4%)。投票率は69・7%だった。

岸田新総裁について、自民党県連の野崎正蔵幹事長は「非常に手腕のある方。新型コロナウイルスによる閉塞(へいそく)感を突き破って力強く邁進(まいしん)していってくれるのではないか」と、新リーダーに期待を託した。

かたや野党側は、立憲民主党県連の渡辺周会長は「一番無難なところ。拒否度の一番低い方が選ばれた」と辛口の評価。国民民主党県連の岡本護幹事長は「安定的な感じは受ける」と語り、「菅政権は野党の意見を聞く耳を持たないという印象が強かったので、今度の政権は十分に聞き入れてほしい」と注文を付けた。

県内をはじめ多くの地方の党員投票では河野氏がトップだったものの国会議員票を集めた岸田氏が当選したことについて、自民の野崎氏は「今回は(党員投票を省略しない)フルスペックで、党員の票がきちんと反映された」と説明。だが立民の渡辺氏は「談合のような形。最後は自民党の力学で決まった」と突き放した。

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