漫画家さいとう・たかをさん死去 代表作「ゴルゴ13」

死去したさいとう・たかをさん
死去したさいとう・たかをさん

劇画「ゴルゴ13」などの作品で知られる漫画家、さいとう・たかを(本名・斎藤隆夫)氏が24日、膵臓(すいぞう)がんのため死去した。84歳だった。葬儀は親族のみで行った。

昭和11年、和歌山県生まれ。大阪府で育ち、中学校を卒業後、家業の理髪店を継ぎながら漫画を描き始め、30年に「空気男爵」でデビュー。当初は貸本屋向けの漫画単行本で人気を博した。

33年に上京し、漫画仲間との「劇画工房」結成を経て35年、さいとう・プロダクションを設立。「漫画は一人で描くもの」との常識をくつがえし、分業での制作態勢を確立した。43年に雑誌連載を始めた、超人的な腕を持つ狙撃者を描いた「ゴルゴ13」は単行本が200巻を超えるヒット作となった。同作はアニメ化、実写映画化もされている。映画の手法を取り入れた独自の作風で、劇画のジャンルを築き上げた。

「鬼平犯科帳」シリーズは20年以上、「仕掛人藤枝梅安」シリーズも10年以上連載が続いた。他の作品に「サバイバル」「無用ノ介」「影狩り」など。平成15年に紫綬褒章、22年に旭日中綬章を受章した。