2位・河野氏 不発だった「人気者」戦略

【自民党総裁選2021】決起集会であいさつする河野太郎ワクチン担当相=29日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)
【自民党総裁選2021】決起集会であいさつする河野太郎ワクチン担当相=29日午後、東京都港区(三尾郁恵撮影)

「私の力不足だ」

河野太郎ワクチン担当相は29日の自民党総裁選敗北を受け、東京都内で記者団にこう語った。

河野氏は第1回目の投票で、党員・党友票で4候補中最多の169票を獲得したが、国会議員票が86票で3位となり、事前の想定に反し合計で岸田文雄総裁に続く2位に沈んだ。議員票の重みが増す決選投票での逆転もならなかった。

陣営幹部は獲得した議員票について「少ない。河野氏はもっと雑巾がけをしてくださいということだ」と述べ、河野氏には仲間を増やす地道な活動が必要だとの認識を示した。

河野氏側は、世論調査で国民の人気が高い石破茂元幹事長や小泉進次郎環境相の支援を受けて党員・党友票を集め、「選挙の顔」を求める議員心理に訴える戦略を描いていたが、不発だった。

石破氏は記者団に「多くの地方の支持をもらったにもかかわらず、議員票が思うように伸びなかった。なぜ落差が生じるのかは党全体として考えないといけない」と述べた。

小泉氏は記者団に「全力で応援して負けた。完敗に近い」と述べた。石破氏の存在が遠心力を生んだとの指摘には「選挙の常識は応援する方を拒否しないのは当然のことだ。あの人とくっつくからマイナスだとか、やらないというのは、全てやらないための言い訳だ」と反論した。

河野氏は「学ぶところが多々あった」とした上で、「またチャンスがあればしっかりやっていきたい」と述べ、再起を誓った。

(大島悠亮)