岸田文雄新総裁 政治家3代目 東大受験3回失敗も

昨年9月の総裁選で菅義偉首相に大敗し、スポットライトが当たらない不遇の日々を過ごしてきたが、1年で捲土(けんど)重来を果たした。

平成5年の衆院選で初当選。祖父も父も衆院議員を務めた政治家一家に育ち、24年には名門派閥・宏池会の会長に就任した。「エリート」とみられがちだが、学生時代には親族のほとんどが卒業した東大の受験に3度も失敗するという挫折も経験。小説家を目指した時期もあったが、「全部ものにならなかった」と振り返る。

政界屈指の酒豪として知られ、30~40代の頃には「記憶がなくなるまで飲んだ」という失敗談も。「広島の酒が一番だ」と地元愛ものぞかせる。

家族は妻の裕子さんと息子3人。裕子さんがつくる広島風お好み焼きに目がない愛妻家でもある。総裁選では裕子さんや秘書でもある長男の翔太郎さんが岸田氏とともにインスタグラムのライブ配信に出演するなど家族一丸で戦った。

尊敬する人物は、宏池会を創設した広島県出身の池田勇人元首相。宏池会は長らく首相を輩出できなかったが、故宮沢喜一氏以来、約30年ぶりに宰相の座をつかみ取ることになった。