立民「自民は変わらない」 岸田新総裁に対決姿勢

報道陣の質問に答える立憲民主党の枝野代表=29日午後、国会
報道陣の質問に答える立憲民主党の枝野代表=29日午後、国会

29日の自民党総裁選で岸田文雄氏が新総裁に選出されたことについて、連立を組む公明党は間近に迫る衆院選での共闘に期待を示す一方、野党は「自民党は変わらない」(立憲民主党の枝野幸男代表)などと対決姿勢を鮮明にした。

公明の山口那津男代表は「自公が結束して選挙に臨み、必ずや勝利して国民の期待に応えていきたい」と記者団に述べた。「新総裁の誕生を心からお祝い申し上げたい」とも語った。

岸田氏が任期中の憲法改正や敵基地攻撃能力の保有検討などを掲げたことは「総裁選という土俵の下で訴えられたと思うが、国民の理解を得ていくことが最も重要だ。自公連立政権の合意で方向性を示していきたい」と牽制(けんせい)した。

一方、枝野氏は記者団に「自民党は変わらない。変われないということを示した新総裁の選出だった」と指摘。岸田氏には「安倍晋三、菅義偉両政権と何がどう違うのかを説明いただくことがまず最初だ」と語り、10月4日召集の臨時国会で予算委員会を開くよう求めた。「国民生活を疲弊させ、結果的に経済を低迷させてきた『アベノミクス』を否定するのか、肯定するのかを明確に示すことが必要だ」とも強調した。

立民は、衆院選の直前に総裁選が行われ、自民の政党支持率が上昇したことなどに警戒を強めている。安住淳国対委員長は記者団に、臨時国会では予算委を含め十分な質疑時間を確保するよう求める考えを強調。「理不尽なことをすれば(臨時国会の)初日に内閣不信任決議案提出もあり得る。徹底抗戦する」とも語り、対決ムードを高めた。

共産党の志位和夫委員長も、自民について「党の表紙だけ変えても中身は変わらない」と強調し、衆院選前の予算委開催を求めた。「今求められているのは政権交代だ」とも語り、立民と政権協力のあり方を協議する党首会談の開催を目指す考えを示した。

日本維新の会の松井一郎代表(大阪市長)は、河野太郎ワクチン担当相が党員・党友票で岸田氏を上回っていたことを念頭に「最後は永田町の派閥論理だろう。ただ、永田町の常識は世間の非常識だ。党内の権力争いの中で、旧態依然とした体質をさらけ出したということではないか」と評した。大阪市内で記者団に語った。

国民民主党の玉木雄一郎代表は「政治の信頼回復が安倍氏の影響下でどれだけ実現できるか、厳しく見定めたい」と語った。