河野太郎ワクチン担当相は29日、自民党総裁選の敗北を受け「私の力不足だ」と述べた。岸田文雄新総裁については「しっかりと日本のかじ取りをやっていただけると思う。全力で支えていきたい」とも語った。東京都内で記者団の取材に答えた。
河野氏は「ここまで支えてくださったことに改めて感謝申し上げたい」と支援した国会議員や党員らに感謝。今後については「日本が直面している困難にいかに自民党一丸となって立ち向かうかというのが大事なことだ」と強調した。
総裁選の1回目の投票で河野氏は、党員票は4人の候補の中で最多の169票を獲得したものの、議員票が86票と3位に沈んだ。この要因について「もう結果が出たので、しっかりとこれから前を向いていきたい」とだけ語り、明確な敗因分析は避けた。
また、岸田氏から党3役や閣僚就任を打診された場合の対応について「仮定のことに今、答えるのは適当ではない」とする一方、「あらゆる必要とされるところで、骨身を惜しまず頑張っていきたい」とも語った。
総裁選出馬は「いろいろ学ぶところが多々あった。出てよかった」と振り返った。その上で、次回以降の総裁選に挑戦するかどうかについては「またチャンスがあればしっかりやっていきたい」と明言した。