首相「コロナとの戦い新たな段階」 政府対策本部

新型コロナウイルス感染症対策本部で発令中の緊急事態宣言などの全面解除を発表する菅義偉首相=28日午後、首相官邸(春名中撮影)
新型コロナウイルス感染症対策本部で発令中の緊急事態宣言などの全面解除を発表する菅義偉首相=28日午後、首相官邸(春名中撮影)

28日午後に官邸で開かれた政府の新型コロナウイルス対策本部の会合での菅義偉(すが・よしひで)首相のあいさつは次の通り。

多くの皆様方のご尽力により、8月の半ば過ぎに2万5000人を超えていた全国の新規感染者数は、昨日は1128人となりました。病床利用率は全ての都道府県において50%を下回り、重症者は9月初めをピークに減少傾向にあります。一時全国で13万人を越えた自宅療養者も3万人となり、なお減り続けております。こうした状況を踏まえ、19都道府県の緊急事態宣言および8県の蔓延(まんえん)防止等重点措置の全てを9月30日をもって解除し、飲食などの制限を段階的に緩和することを決定をいたしました。

ワクチン接種と中和抗体薬の投与が進んでおり、今後は一定の感染が生じても安定的に医療を提供できるようになりつつあります。今後、ウイルスの存在を前提として、感染対策と日常生活を両立をしていくために、三つの方針で取り組みを進めていかなければなりません。

第1に、医療体制のもう一段の整備です。病床、ホテルの追加に加えて、臨時の医療施設、酸素ステーションを全国で80設置し、現在も増設を進めています。再び感染が拡大しても、すぐに使える病床や医療人材を確保できるように体制整備を進めます。

第2に、着実なワクチン接種の継続です。既に全国民の69%が1回接種をし、58%が2回の接種を終え、アメリカの接種率を抜きました。高齢者の接種率は9割に達し、今回の感染拡大では高齢者の感染者10万人、死亡者8000人を減らすことができたとの厚生労働省の試算があります。今後、10月から11月のできるだけ早い時期に希望する全ての国民が2回目を終えるよう、接種を進めます。

第3に、日常生活の回復です。10月1日以降、当面はアクリル板の設置や換気などの対策を取り、認証を受けた飲食店については、都道府県の判断で酒類を提供し営業時間は21時までとすることも可能とします。段階的な緩和を行った上で、ワクチンの接種証明や検査結果を活用したさらなる措置を検討をします。

新型コロナとの戦いは、新たな段階を迎えます。

今後、次の感染の波にも備えながら、感染対策と日常生活を両立していくことができるよう、政府一体となって取り組みを続けていかなければなりません。皆さまのご協力をよろしくお願いを申し上げます。