仏大統領「インド太平洋戦略は不変」

マクロン仏大統領(AP)
マクロン仏大統領(AP)

【パリ=三井美奈】フランスのマクロン大統領は28日、オーストラリアがフランスとの潜水艦開発契約を破棄したのを受け、「フランスのインド太平洋戦略は不変だ」と表明した。パリで、ギリシャのミツォタキス首相との共同記者会見で述べた。

マクロン氏が、潜水艦問題で公に発言するのは初めて。記者会見では「われわれは地域に8000人の部隊を駐留させ、パートナー国と多くの共同作戦を行ってきた」として、南太平洋に海外領土を持つインド太平洋国家として、日米、豪州などと安全保障で連携してきた実績を強調した。豪州の契約破棄による仏国内の影響は、数百人の雇用喪失に限定されるとも述べた。

豪州は米英との安全保障枠組み「AUKUS(オーカス)」創設で、原子力潜水艦技術の供与を受けることが決まったのに伴い、仏との契約破棄を発表。フランスは「裏切り」と抗議し、米豪との関係が悪化した。マクロン氏は22日、バイデン米大統領と電話会談し、約1週間ぶりに関係修復に動いた。