韓国軍合同参謀本部は28日、北朝鮮が日本海に向けて同日午前、飛翔(ひしょう)体を発射したと発表した。日米韓当局は、ミサイルを発射したとみて詳しい分析を急いでいる。北朝鮮は15日に短距離弾道ミサイルを発射したばかり。
北朝鮮は、13日には新型長距離巡航ミサイルを試射したことを明らかにしており、新兵器開発を加速させる姿勢を鮮明にしている。28日には平壌で国会に当たる最高人民会議の開催が予定されており、国威発揚の狙いもありそうだ。
15日の弾道ミサイルは変則軌道が特徴の新型の「KN23」の改良型とみられ、日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したと推定されている。
北朝鮮メディアは「鉄道機動ミサイル連隊」による発射訓練が行われ、約800キロ先の標的を正確に打撃したと報じていた。(ソウル 桜井紀雄)