菅首相記者会見詳報

(7)拉致問題進展せず「じくじたる思い」

会見で発令中の緊急事態宣言などを全て解除する事を発表する菅義偉首相=28日午後、首相官邸(春名中撮影)
会見で発令中の緊急事態宣言などを全て解除する事を発表する菅義偉首相=28日午後、首相官邸(春名中撮影)

=(6)から続く

--北朝鮮による日本人拉致問題解決のために何が必要か

首相「まず私自身、国政に議席を得てから、先ほど申し上げましたけど、北朝鮮拉致問題。特に万景峰号という北朝鮮の船が、年間15回ぐらい新潟港に出入国してきた。日本人を拉致する、そうした船をそのまま入国させることはできないという中で、議員6人の仲間と一緒に携わって、議員立法を作って、あの船を止めることができました。

それとそういう中で、北朝鮮拉致問題というのが、私にとっての最重要の大きな自分の思いとして取り組んできています。首相として、大変申し訳なく、じくじたる思いでありますけども、いろんな対応してきていることはこれ、事実であります。外交はもちろんですけども、さまざまな人脈を使ったりとか、そういう中で、次の首相になるわけでありますけれども、こうしたことを優先して当然やられると思いますけれども、なかなかいつ具体的にどうかというのは難しいですけれども、そういう状況は私からもしっかり説明して引き継いでいきたい、現状というのを、そういうふうに思います。

--新型コロナウイルス対策の柱としてワクチンを接種1日100万回を決断したが、どういう判断で政治決断したのか。1日100万回接種の医学的に見た成果は

「私自身100万を掲げたのは、ワクチンというのは、まさにこの新型コロナに対しての切り札だというふうに私、信じてました。そこで、7月いっぱいまでに65歳以上の人を優先して接種をすることになったときに、逆算した場合、1日に100万を超えないとなかなか7月いっぱいにはできない状況でありました。

それでいろいろ調べたんですけれども、ワクチン接種で最高60万回があるということだったんです。ですからこれ、国を挙げてやりますから、そうすれば100万回は超えられるだろうと、そういう発言をしたのは良かったんですけれども、その後が大変で悩みに悩み抜いたんですけれども、結果として、やはり総務省、地方自治体に非常に、よく分かりますので、まず総務省にも参加をしてもらうと。それと、そのために打ち手が医師会の方だけでは足りなかったものですから、歯科医師会とか先ほど申し上げましたけれど、いろんな団体に、打てる可能性のあるところに厚生労働省に話をして、参戦をしてもらえるような体制を作って、さらに産業界、企業には産業医というのがいるという話を聞きまして、だったらその人たちにもやってもらおうではないかと。あそこにもお願いしようとか、いろんな体制を整える中で、やり始めましたら、日本の国民の皆さん、非常に真面目で協力的で、そうした大きな方向を出してやり始めると、6月の平均が1日110万回でした。で、7月は150万回でした。

ですから、6月から始めた当時、ワクチンが足りないと騒がれましたけれども、確かに一部の都市では足りなかったんですけれども、その間も着実に打ち続けてくれてましたので、そういう意味で、やはり目標を掲げてやって、退路を断ったというんですかね、やって本当に良かったと思いますし、ご支援をいただいた皆さまには心から感謝申し上げたいと思います。

そして、今の状況では、8割ぐらいの国民が接種をしてくれるだろうというふうに思っています。そういう8割も含めて、10月末から11月の早い時期には、2回接種を終えることができるだろうと、そういう状況にあります。

尾身茂会長「医学的な評価ということですけど、私は二つの側面があると思います。一つは、今回のワクチンは、感染予防効果というのは必ずしも100%ではなくて、今また少し落ちてますけれど、確かに重症化の予防という効果があって、感染防止効果も一定程度あるということで今回、先ほど申し上げましたように、感染が急激に減少してきた一つの要因だと思います。

そういうのがまず一つと、それからこのワクチン接種の向上のスピードですよね。これは私は公平に見て、日本は遅れてワクチン接種を開始したわけですけど、この接種向上のスピードが諸外国にもかなり速いスピードで、多くの諸外国ではもう皆さんご承知のように、ある一定のところに行くと、頭を打つわけですよね。私は分科会の会長として、あるいは個人として、おそらく日本の場合には頭打ちのレベルが他の国よりももう少し高くて、多くの人がワクチン接種していただければというのは、私の二つの立場としての希望であります」

=(8=完)に続く

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