菅首相記者会見詳報

(5)「最終判断は首相、極めて重い」

会見で発令中の緊急事態宣言などを全て解除する事を発表する菅義偉首相=28日午後、首相官邸(春名中撮影)
会見で発令中の緊急事態宣言などを全て解除する事を発表する菅義偉首相=28日午後、首相官邸(春名中撮影)

=(4)から続く

--首相退任後はどのような政治活動に取り組むか

首相「私自身は当選1期生から今年は何をやろうかとか、そういうことを目標に掲げながら取り組んできました。特に当選2回、3回は拉致問題、万景峰号という日本に、新潟の港に15回も寄港した船を止める議員立法をやりました。あるいは、その後には、プリペイド携帯電話、犯罪の温床になっていましたけど、これの制限というものも議員立法で挑戦しました。

私自身、政治家として、今、若い人たち、子供も含めてに対して、高齢者の皆さんへの社会保障費などから、やはり(財源を)移すことを実現したいなというふうに思ってます。

それは、こども庁を設置を目指して取り組んできましたのでそうしたこと、それと高齢者医療費についても道筋をつけましたので、そうしたものをこれからしっかり進めていくとか、子供、若い人、それとNPO(民間非営利団体)の皆さんに初めて補正予算で60億円を付けさせていただきました。

このコロナ禍の中にあって、自殺相談だとか、あるいはこども食堂だとかそうした行政の手の届かないところをNPOの皆さんに行っていただいていますから、そうしたことについても政治家の立場として、しっかりと応援をさせていくようなことをやっていきたいなというふうに今、思っています」

--首相と官房長官の違いは。次の首相に伝えたいことは。自民党総裁選不出馬に至る中で、誤算があったとすれば何か

首相「まず、首相と官房長官の違いですけれども、やはり、最終決定者であるか、そうでないか、ここは極めて重いものがあると思いました。

首相として、例えばですけど、緊急事態宣言を決定する。すると、多くの皆様方に生活が一挙に変わってくるわけですから、例えば、そういう判断を首相というのは、これをせざるを得ないわけですから、いずれにしろ、そうしたことによって大きな影響が、ご商売やってる人、ご商売できなくなるわけですから、そうしたことを決める、やはり最終的な判断者とそうでない官房長官と、私はそこが一番違うのかなというふうに思います。それと、政治というのは、やはり、最終判断、やはり首相がこれすべきだと思ってますので、次の首相にもですね、そうした権限を行使する、首相として、そこは健康でもなければ駄目だと思いますし、いろんな条件に耐えられることが必要だというふうに思います」

--普通の人間でも努力をすれば首相を目指せる政治を実現していくためには何が必要か。退任後、地元に戻ったら、何から始めるか

首相「私、総裁選挙の際に、自民党という政党は、私のように秋田の田舎で生まれて高校まで育って東京出てきて、いろんな紆余(うよ)曲折を経ながら横浜で市会議員に当選をさせていただいて、当選2回で衆議院に出てきて、努力をすれば、総裁候補にまでもなれるんだということを演説でしたことを今、思い浮かべております。

いずれにしろ、日本という国は、まさに民主国家でありますから、そうしたことができる国で、これからもあり続けたいというふうに思っています。それと、横浜というよりも、私、横浜の市会議員を経験をして、市会議員当時に現場で思ったことを国政に反映をさせたいという形で出てきてますので、地元のことに対しては、やはり、どんな小さいことでも、多分、地元担当の秘書よりも私が今、地元のことを一番よく知っているのではないかなというふうに思ってます。

それぐらいに、地元には気を使いながら、やはり政治は行わなきゃならないというふうに思います」

--水際対策で1年半前から多くの外国人留学生が来日できない。いつから留学生は入国できるようになるのか

首相「外国人留学生の新規入国については、現在、原則、一時停止しておりますが、外国人留学生の受け入れについては、大学などの国際化や教育、研究力を向上させる観点から重要だと考えています。そういう中で、国際的な人の往来については、その制限を緩和していく方策を積極的にこれから検討していきたいと思います。留学生の入国についても、国内におけるワクチン接種の進展や、国内外の感染状況、そうしたものを踏まえながらここは前向きに検討していきたいと思っています」

=(6)に続く