中国で、ゲーム業界に対する統制が強まっている。国営メディアがオンラインゲームを「アヘン」と批判したのを皮切りに、中国当局はIT大手の騰訊控股(テンセント)などゲーム提供企業を「指導」。18歳未満の未成年者の利用を週末と祝日の各1時間のみとするよう求めるなど、世界最大のゲーム市場が社会・経済への締め付けを強める習近平政権の新たな標的となっている。
ゲームは「アヘン」「電子麻薬」
中国のゲーム業界への風向きの変化が最初に感じられたのは8月3日だ。中国国営新華社通信系の新聞である経済参考報が、ネットゲームについて次のように論じた。