抗がん剤治療ミス、3年半で78件 緊急入院のケースも

日本医療機能評価機構は27日、外来患者への抗がん剤治療で、投与ミスなどの医療事故が平成30年1月から今年6月までに計78件あったと発表した。抗がん剤は副作用や有害事象が発生する可能性が高いとして「外来化学療法室のスタッフや看護師、薬剤師が連携し、医師の処方や指示を確認する体制づくりが必要だ」としている。

機構によると、外来化学療法室などでの注射薬の治療事例から事故を検索した。78件のうち、抗がん剤投与時に血液検査の結果や他の症状などを十分に考慮していなかった例が50件と最多。誤った処方や指示の結果、過剰な投薬や不要な薬剤投与がなされたのが20件だった。緊急入院や集中治療室(ICU)での治療が必要になった例もあったという。

患者の年代別では50代23人、60代21人、70代16人と続いた。原因分析では、医師が多忙で患者1人にかける時間が不足したり、治療計画の確認が足りなかったりして事故につながったケースが目立った。