韓国の文在寅大統領は27日、金富謙首相との会談で「もう犬の食用禁止を慎重に検討するときが来たのではないか」との見解を示した。大統領府報道官が発表した。韓国内では賛否の声が交錯している。
遺棄されたペットの管理体系の改善状況などについて金氏が報告した際の発言。韓国では犬肉のスープ「補身湯」などがあるものの、食べる人は減っているとされる。犬肉食を法律で禁止すべきだとの意見も根強い。
韓国メディアによると、文氏は大統領府でも犬や猫を飼っている動物愛好家。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記から贈られた北朝鮮の天然記念物、豊山犬も飼っている。
発言に対し「時代の変化と国際的な流れ」を反映した発言だと歓迎の声が上がる一方、「食用の犬とペットを区別していない」との批判も出た。(共同)