16年ぶり独社民党が第1党 総選挙連立交渉が焦点

社会民主党(SPD)首相候補のショルツ財務相=26日、ベルリン(AP)
社会民主党(SPD)首相候補のショルツ財務相=26日、ベルリン(AP)

【ベルリン=三井美奈】ドイツ連邦議会(下院)選挙が26日、投開票された。選挙管理委員会は27日、暫定最終結果を公表、政権与党で中道左派の社会民主党(SPD)が25・7%で首位となり、メルケル首相の保守、キリスト教民主・社会同盟(CDU・CSU)が24・1%で第1党から転落した。SPDが第1党になるのは16年ぶり。ドイツメディアによると、CDU・CSUは前回総選挙から得票率を8ポイント余も下げた。

CDU・CSUの得票率は過去最低。

どちらの党も過半数には及ばず、新首相が誰になるかは連立協議次第となる。

地元紙によると、第3位は緑の党で得票率は過去最多の14・6%で前回から5ポイント以上伸ばした。中道の自由民主党は11・5%、「反難民」を掲げる右派「ドイツのための選択肢」(AfD)は10・4%にとどまる見込みだ。。

CDUのラシェット党首は26日、「満足できない結果になった」と退潮を認めた。そのうえで、「保守主導の政権樹立に全力を尽くす」と述べ、緑の党、自由民主党との連立政権樹立に意欲を示した。

一方、SPDは前回から5ポイント以上も得票率を伸ばし、首相候補のショルツ財務相は、「多くの有権者がSPDを信任し、ショルツを次の首相にしたがっている」と述べ、同党からの16年ぶりの首相となることに意欲を見せた。緑の党幹部はCDU・CSU、SPDのどちらとも連立交渉が可能だとしている。

メルケル首相は今回の選挙後、任期満了に伴って退任を表明しているが、新首相が決まるまで留任する。