朝晴れエッセー

ずっと気になっていること・9月26日

妹夫婦から聞いて、ここ数年気になっていることがある。

何年も前から墓前にお供えをしてくださる方がいる。最初のうちは缶コーヒーだったのが、数年前からは缶ビールに替わった。

義弟も盆、彼岸はもとより月命日にはお参りをしているが、お会いしたことがない。

私からみて甥にあたる(今、生きていれば50歳)。今年の9月で三十三回忌になる。大学生になり初めての秋、突然の事故で遠い岐阜で命を落とした。

お供えの主に一目お会いしてお礼を言いたい。せめてお名前だけでも知りたいと…。

甥のお墓は小高い山の上なので、妹夫婦も足腰が弱くなり、いつまでお参りできるか案じている。甥の同級生なのか心当たりを聞くこともままならず、月日が過ぎてしまったという。

今年もつい先日、お盆を10日以上過ぎてやっと長い雨があがり暑さがもどってきた頃、お墓に登っていくと缶ビールのお供えがあったとのこと。

同級生ならば50歳になっている。その方にも家族がいるだろうと思う。山の上までのお参りは、何年もの間気まぐれだけではできないと思う。

いつまでも思い出していただき、ただただありがたく、妹夫婦がまだ元気でいるうちに思いが通じて、連絡だけでもいただければと願うばかりです。

松原幸枝(76) 岡山市南区