関電、不祥事後絶たず コンプラ改革道険し 金品問題2年

4月には、企業向けの電力供給などを巡り、互いに顧客の獲得を制限するカルテルを結んだ疑惑で公正取引委員会の立ち入り検査を受けた。電力自由化の根幹を揺るがす重大な問題だ。

また7月、複数の子会社社員が受検要件をごまかして国家資格を不正取得していたことが判明。9月には送電線周辺の樹木を伐採する際、地権者へ社内規定以上の補償費を支払っていたことも発覚した。担当者は聞き取りに対し「地権者ともめることなく早く処理をしたかった」と述べたといい、業務優先、ルール軽視の体質が残ることが明らかになった。

中村弁護士は内部通報で明るみに出た事例があったとして、「ずっと出てこなかった問題が(内部から)出始めているのは、(社員が)是正への希望を持ち始めているからだ」と評価。その一方で、「まだ現場には古い体質が残り、組織を防衛しようとする発想がある」と課題を挙げる。

社会から信用を取り戻すカギについては「重要なのは透明性。問題案件をすべて公表し、対策をとる方針を明確にすれば、信頼される会社になる」と強調した。(岡本祐大)

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