関電、不祥事後絶たず コンプラ改革道険し 金品問題2年

関西電力の本店=大阪市北区
関西電力の本店=大阪市北区

関西電力を大きく揺るがした役員らによる金品受領問題は、27日で公表から2年がたつ。「内向きな企業体質」「コンプライアンス(法令順守)意識が欠落」-。旧経営陣に代わって登板した森本孝社長らは、外部有識者の監督を受けながら指弾された企業風土改革を進める。だが、この間にも不祥事は相次いで発覚しており、信頼回復への道のりは険しい。

「風通しの良い会社になる手応えは感じている」。森本社長は22日の定例会見で改革の進捗(しんちょく)ぶりを強調した。昨年3月の第三者委員会による報告書公表以降、ハード、ソフトの両面で取り組みを進めてきたからだ。

組織面では外部からの会長起用をはじめ、社外取締役の増員などで〝外の目〟を入れ「内向きな企業体質」を牽制(けんせい)する仕組みをつくった。若手社員から「不正をしたのは役員」と糾弾された役員の意識改革は、弁護士や大学教授が加わるコンプライアンス委員会が主導する。

目玉は役員が対象の「100時間研修」と呼ばれるプログラム。コンプライアンスについて学ぶ研修会だ。当初、膨大な時間を割くことに「現実的ではない」と一部の幹部は及び腰だったが、座学以外にリポート作成や議論を通じて実効性を高めている。委員長の中村直人弁護士は「自立的に取り組み、身に付いている」と手応えを話す。

幹部と現場社員の意見交換もこれまでに約170回実施。1600人以上が参加した。

改革姿勢のアピールで、金品問題の舞台となった福井県にある各自治体からの信頼回復も進む。懸案だった運転開始から40年を超える原発の再稼働にもこぎ着けた。

ただ、社内外に不信感を募らせる不祥事は後を絶たない。

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