書評

『出禁の男 テリー伊藤伝』

「天才・たけしの元気が出るテレビ‼」「ねるとん紅鯨団」「浅草橋ヤング洋品店」など日本のテレビ史に残る数々の伝説的番組を手がけたディレクター、テリー伊藤さんの半生がつづられている。

テリーさん本人に加え、周囲の人間に取材したことで、その鬼才ぶりがより鮮明になる。ある人間は「あの人の『正義』は面白い番組をつくる。そのためには何をしてもアリなんだという、この徹底ぶり」と明かす。テレビ離れが指摘される今だからこそ、数々のタブーを打ち破ってきたテリーさんを描いた本書は、時代の羅針盤の一つとなり得るだろう。(本橋信宏著/イースト・プレス・2750円)

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