ビデオ会議で映る自分の見た目が気になる「Zoom異形症」が増加している

また調査対象者の10人に3人が、「人と直接会う生活への復帰に対応すべく自分の外見に投資することを考えた」と回答している。特に体重の増加や肌のくすみ、しわ、吹き出物に関する懸念を挙げた人が多かった。そしてこれらはすべて、Zoomに費やされた時間の長さによって悪化した可能性がある。

「(ビデオ会議に)費やした時間が長い人ほど、自分の外見についての自己認識が悪化していました」と、クーロシュは語る。“テクノロジーの進歩がもたらした鏡”を見つめる時間が長い人ほど、不安も大きかったという。18歳から24歳までの年齢層でメンタルヘルスサービスを利用した割合が最も高いとみられたのは、フィルターを使っていた人たちだった。

「自覚すること」の重要性

コロナ禍における“Zoomという鏡”によって、画面に映るわたしたちの像は歪められた。同時にわたしたちはソーシャルメディアやテレビに登場する「編集された顔のイメージ」に攻撃され続けており、そうした世界を内面化し、とらわれている。これらの要素が自己認識や不安感、メンタルヘルスに有害な影響をもたらしているが、その影響が消える気配はない。

だが、Zoom異形症と闘う最良の方法は「自覚すること」であるとクーロシュは強調する。クーロシュのもとには、コロナ禍において自分の外見に何か問題が起きたように感じているのは自分だけであると思っていたという人々から、膨大な数のコメントが寄せられたという。

「多くの人たちが声を上げることもなく、メンタルヘルスへの悪影響に苦しんでいます」と、クーロシュは語る。そして、それが「自分だけではないと知ってもらうこと」が重要なのだと説明する。


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