国道最高地点 シガヒルの悲願乗せて「ろんぐらいだぁすとーりーず!」とコラボ

長野・群馬県境のホテルで国道最高地点の到達証明書をもらうため列を作るサイクリストたち=12日、志賀高原(原田成樹撮影)
長野・群馬県境のホテルで国道最高地点の到達証明書をもらうため列を作るサイクリストたち=12日、志賀高原(原田成樹撮影)

県境をまたいで建つ「渋峠ホテル」のフロントでは、普段から証明書を100円で販売している。9月12日から2千枚限定で、シリアルナンバー入りのシガヒルバージョンを300円で発行している。売り上げの一部はシガヒルの運営や志賀高原のサイクルツーリズム推進に充てるという。

デザインには自転車漫画・アニメ「ろんぐらいだぁすとーりーず!」(作・三宅大志氏)の主人公らが、渋峠を訪れたイメージを採用した。

5時半に来た人も

12日、午前9時の販売開始時には40人ほどが列を作っていた。先頭は新潟市の男性会社員(48)。同漫画ファンの中学生の娘に頼まれ、自動車で朝5時半ごろに到着したという。

行列の多くはサイクリスト。麓から自転車を漕いできた新潟県三条市の五十嵐将平さん(44)はレースでなく、こうしたサイクルイベントの愛好者。「競い合うより、途中で景色を見たり、うまいものを食べて完走する方が楽しい。でもイベントも少なくなった」と話す。群馬側の草津町から漕いできた埼玉県の男性とは、イベントの常連同士で再会を喜び合った。

2人とも、販売開始を「ろんぐらいだぁすとーりーず!」の公式SNSで知った。五十嵐さんは同漫画でいろんな場所を走る楽しみを知り、兵庫県の淡路島まで出かけたことも。特別版の企画はサイクリストの心をしっかりとらえたようだ。

国立公園内にあり、トレッキングや環境学習と同様に自然に負荷をかけない観光コンテンツとして積み上げてきたサイクルツーリズムの集大成。「もう志賀高原の悲願です。地域の人の願いをしっかり実現したい」と堀米さん、来年こその思いを強くしている。(原田成樹)