経営危機に陥った中国の不動産大手、中国恒大集団が、23日が期日だった米ドル建て社債の利払いを延期していたことが分かった。米紙ウォールストリート・ジャーナルなどが25日までに報じた。利払いは30日間の猶予があるものの、恒大の資金繰り不安は続きそうだ。
23日にドル建て社債の8353万ドル(約92億円)の利払い日を迎えていた。恒大は同じ日が期日の人民元建て社債の利払い2億3200万元(約40億円)については支払い実施を発表したが、ドル建て社債の対応には触れていなかった。
今後は30日間の猶予期間を過ぎてデフォルト(債務不履行)となるかが焦点。金融情報会社リフィニティブによると、29日の4750万ドルなど、他にも利払い期日が迫っている。10月までの利払い額は200億円を超えるとみられる。(北京 共同)