発覚恐れ数時間放置か 大阪の3歳児虐待死 - 産経ニュース

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発覚恐れ数時間放置か 大阪の3歳児虐待死

3歳児が虐待されて死亡した現場マンション=摂津市(小川恵理子撮影)
3歳児が虐待されて死亡した現場マンション=摂津市(小川恵理子撮影)

大阪府摂津市のマンションで8月、新村桜利斗(にいむら・おりと)ちゃん=当時(3)=が熱湯をかけられ殺害された事件で、母親の交際相手の無職、松原拓海(たくみ)容疑者(23)=大阪府警が殺人容疑で逮捕=が、全身やけどを負った桜利斗ちゃんを数時間放置していた疑いがあることが25日、捜査関係者への取材で分かった。松原容疑者は桜利斗ちゃんがやけどを負ってから数時間後に母親から促されて自ら119番したとみられ、府警は松原容疑者がこの間、虐待の発覚を恐れて放置していた可能性があるとみて、当時の状況を調べる。

松原容疑者は8月31日午後、マンションで桜利斗ちゃんに熱湯を浴びせて殺害した疑いがある。当時、母親は外出しており、松原容疑者と桜利斗ちゃんは2人きりだった。松原容疑者は「熱湯を故意に浴びせていない」と容疑を否認しているという。

捜査関係者によると、松原容疑者からの119番を受けた救急隊員が、裸の桜利斗ちゃんがリビングで倒れているのを発見。すでに心肺停止の状態で、死後硬直が始まっていたとみられる。

司法解剖の結果、桜利斗ちゃんは全身に重度のやけどを負い、熱傷性ショックで死亡したことが判明。府警が複数の医師に鑑定意見を求めたところ、桜利斗ちゃんは熱湯を5分以上浴びせられ、搬送時にはやけどを負ってから数時間たっていたとみられるとの回答だった。

松原容疑者は事件後、複数の知人に当時の状況について、「シャワーの熱湯で桜利斗ちゃんと遊んだ後、目を離した。その後、倒れているのを見つけた」と説明。その後、外出中の母親から電話で促されて119番したとしている。

捜査関係者によると、松原容疑者は逮捕前の府警の事情聴取に、桜利斗ちゃんがやけどを負ってから通報するまでの間にリビングに運んで体を冷やすなどの処置をしていたと説明。一方、府警は重篤なやけどだったにもかかわらずすぐに通報しなかったのは、虐待の発覚を恐れていた可能性が高いとみて調べている。