米ラスカー賞にカリコ氏ら コロナワクチン開発貢献

ラスカー賞の受賞が決まったカタリン・カリコ氏(ラスカー財団提供)
ラスカー賞の受賞が決まったカタリン・カリコ氏(ラスカー財団提供)

高い権威を誇る米国の医学賞ラスカー賞の臨床分野に、メッセンジャーRNA(mRNA)という遺伝物質を利用した技術を開発したとして、独バイオ企業ビオンテックのカタリン・カリコ上級副社長ら米国の2人が24日、選ばれた。新型コロナウイルスワクチンの迅速な実現に貢献したことが評価された。

カリコ氏らは、タンパク質を合成するmRNAに着目し、体内で安全に病原体の一部を作らせるワクチンを長年研究。昨年1月に新型コロナウイルスの遺伝情報が明らかになると、この技術を使って米ファイザーと米モデルナが1年以内に有効性の高いワクチンを実用化。世界中で何億人もの人々が接種するなど多くの命を救った。

基礎分野には「光遺伝学」を開発した米スタンフォード大のカール・ダイセロス教授ら欧米の3人が選出された。3人は光に反応するタンパク質を発見し、脳の機能の解明に貢献するなど神経科学分野に革新的技術をもたらした。

同賞は京都大の山中伸弥教授も受賞しており、ノーベル賞の登竜門とされている。