横断歩道に「こぶ」で速度抑制 通学路の安全確保 - 産経ニュース

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横断歩道に「こぶ」で速度抑制 通学路の安全確保

速度抑制狙い試験設置された「こぶ」=24日、東京都港区芝浦(吉沢智美撮影)
速度抑制狙い試験設置された「こぶ」=24日、東京都港区芝浦(吉沢智美撮影)

登下校中の児童の安全確保に向け、警視庁などは東京都港区芝浦にある横断歩道の路面に、通行車両の速度を抑制させる「ハンプ」と呼ばれるこぶを試験設置し、24日に公開した。千葉県八街市で6月、トラックが下校中の小学生の列に突っ込み児童5人が死傷した事故を受けた措置。道路脇にはラバーポールの「狭さく」も設け、車の通行部分を物理的に狭くすることで同様に速度低下を促す。

ハンプは高さ約10センチの緩やかなこぶで、ドライバーに不快感を与え、速度を下げさせる効果があるとされている。国土交通省によると、平成25年に茨城県つくば市で実施された検証ではハンプの設置により、通行車両の平均速度が設置前の時速43・2キロから31・6キロに低下したという。

警察庁によると、平成28年から令和2年までの5年間で、小学生の交通事故による死者・重傷者は4687人。このうち、徒歩で登下校の際に事故に遭ったのは908人に上る。また、警視庁によると、都内で今年上半期に起きた歩行中の小学生の交通事故188件のうち、横断歩道を横断中の事故が59件と約3割を占めているという。

横断歩道は歩道のようにガードレールなどで防護するのは難しいため、警視庁は今回、国交省とハンプを試験設置し、効果を検証していく。警視庁の担当者は「試験設置されたハンプを通過した運転手に意識づけることで、他の横断歩道でも速度などを気にかけてもらえれば」と話している。