リンゴ農家での副業OK 青森・弘前市職員、全国初

高齢化や過疎化に伴う農業の担い手不足が深刻化する中、リンゴ生産量日本一を誇る青森県弘前市が、収穫作業などを手伝う市職員のアルバイトを10月から許可する。市によると、リンゴ農家での兼業を可能とする取り組みは全国で初めて。

対象から、農家との利害関係が発生する農林部と農業委員会の職員は除外。①市業務に当たる勤務日は1日3時間以下②週計8時間以下③月計30時間以下―の全条件を満たす場合に認める。アルバイト代は最大月2万5千円程度という。

市が7月に行った職員への調査では、回答した1479人のうち170人が「今年から働きたい」と前向きで、職員専用の電子掲示板にリンゴ農家の求人を掲載。9月24日までに、53件の求人に21人が申し込んだ。

地方公務員法は公務員の副業を原則禁止するが、市では独自の要領を策定。市内の高校などの部活指導員やねぷた絵師の活動でこれまで兼業を認めていた。

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