リーガロイヤルホテル、30泊200万円の集中リハビリプラン発売

リーガロイヤルホテルが滞在型リハビリプランを販売。リハビリのための器具が並ぶ「ポラリスステイプレミアム」=24日、大阪市北区(南雲都撮影)
リーガロイヤルホテルが滞在型リハビリプランを販売。リハビリのための器具が並ぶ「ポラリスステイプレミアム」=24日、大阪市北区(南雲都撮影)

リーガロイヤルホテル(大阪市北区)は24日、歩行や食事など日常動作に支障のある高齢者らが、約1カ月滞在しながらリハビリを受けられるサービスを10月に始めると発表した。ホテル内の貸し会議室をリハビリ施設に改装。提携した介護支援業者がリハビリ指導する。コロナ禍で苦境にあるホテルだが「リハビリツーリズム」と銘打ち、新たな需要を開拓する。

リハビリ付きの滞在プランは、1室30泊196万円(朝食付)から。介護サービスを受ける人と介助者の計2人の利用を想定している。2泊3日の体験プラン(11万円~)もある。

国内約60カ所でデイサービス施設を運営するポラリス(兵庫県宝塚市)、脳卒中後遺症などのリハビリ事業を展開するワイズ(東京都港区)と提携。歩行や筋力トレーニングができる専用機器を7種類そろえ、スタッフが指導や補助に付く。

ワイズはすでに同ホテル内で「脳梗塞リハビリセンター」を運営しており、今回の滞在プランに参画。利用者は両社のリハビリプランを集中して受ける。また、宿泊する一部客室のトイレには、パナソニックが開発した便の状態を観察するセンサーを設置。介護事業者に自動的に記録が送信され、健康状態の観察に利用する。

インバウンド(訪日外国人客)の消失に苦しむ宿泊業界では、新規需要の開拓に工夫を凝らす。

テレワークの広がりで、ホテルに長く滞在してもらおうというサービスが登場。帝国ホテル東京(東京都千代田区)は3月、業界の先陣を切り、長期滞在型の宿泊プランを始めた。リーガロイヤルホテルも4月から、30泊15万円などのプランを投入している。約千室の同ホテルの客室稼働率は現在2~3割だが、長期滞在プランで提供している約60室の平均稼働率は6~7割と好調だ。

今回はコロナ禍で介護施設の利用を中断している人もいることに着目し、従来の長期滞在プランにリハビリを組み合わせた。蔭山秀一社長は「ホテルの新たな使い方としてリハビリツーリズムを提案したい」と意欲を示す。

ホテルは宿泊以外の事業でも打撃は深刻で、リーガロイヤルホテルに今回入居した介護施設は、貸し会議室を転用した。関西や東京のホテルでは、集客の改善が見込めないレストランを高価格帯客室専用のラウンジに改修するホテルも増えている。