皇室ウイークリー

(711)天皇ご一家、御所で生活お始めに 陛下、水田で秋恒例のお稲刈り

皇居内の生物学研究所脇にある水田で、稲刈りをされる天皇陛下=21日午後(宮内庁提供)
皇居内の生物学研究所脇にある水田で、稲刈りをされる天皇陛下=21日午後(宮内庁提供)

宮内庁は当初、夏恒例の静養も兼ねて、荷物搬送の間、ご一家が那須御用邸(栃木県那須町)に滞在されることを想定していたが、両陛下は新型コロナウイルス禍をご憂慮。帰省や旅行を控える国民に寄り添い、宮殿への滞在を決められた。過去の静養では、ご一家で御用邸周辺の施設を視察したり、地元住民らと触れ合ったりする機会があったが、今夏も昨年に続いて御用邸滞在を見送られた。

側近によると、ご一家は外出を控える中でも、皇居内で工夫しながら家族の時間を楽しまれたという。皇居内をご一家で散策されたほか、天皇陛下が趣味のジョギングに愛子さまを伴われ、皇后さまが自転車で伴走されたことも。お三方が御所で引っ越し作業に当たる職員らをねぎらわれる機会もあった。

20日に御所に移る前には、両陛下が今年12月に成年を迎えられる愛子さまを伴い、宮殿を見学しながら成年皇族としての所作について説明されたという。

皇居内の生物学研究所脇にある水田で、稲刈りをされる天皇陛下=21日午後(宮内庁提供)
皇居内の生物学研究所脇にある水田で、稲刈りをされる天皇陛下=21日午後(宮内庁提供)

陛下は21日、皇居内の生物学研究所脇にある水田で、稲刈りをされた。シャツにズボン、長靴姿の陛下は鎌を手に水田に入り、もち米の「マンゲツモチ」とうるち米の「ニホンマサリ」計20株を力強く刈り取られた。

皇居での稲作は昭和天皇が始めた恒例行事で、陛下は上皇さまから引き継がれた。宮内庁によると、陛下が今回収穫されたのは、今年4月に自ら種もみをまき、5月に田植えをした苗から育った稲で、今年は夏に長雨に見舞われることもあったものの、例年並みの生育状況となった。陛下は夏の気候が農作物に与える影響を案じ、各地で無事に秋の収穫が行われることを願われているという。