英首相、中国に国内石炭火力発電の段階的撤退求める

【ロンドン=板東和正】10月末に始まる国連気候変動枠組み条約第26回締約国会議(COP26)で議長国を務める英国のジョンソン首相は22日、国連総会で一般討論演説を行い、「中国が国内での石炭火力発電からも段階的に撤退することを望む」と述べた。中国の習近平国家主席が21日の一般討論演説で石炭火力発電所の新規建設を中国国外で行わない方針を表明したことを受け、さらに踏み込んだ対策を要求した。

ジョンソン氏は、習氏が海外での石炭火力発電所の新規建設中止を表明したことについては「感謝している」と評価。その上で「英国は(国内での石炭火力発電を段階的に廃止することが)可能であると証明している」とし、中国にも同様の対応をとるよう求めた。

英国は近年、国内の石炭火力発電を段階的に減らし、2024年に撤退する方針を示している。

またジョンソン氏は演説で、人類は温暖化などを通して「地球に取り返しのつかないダメージを与えている」と強調。「気温上昇を抑えなければならない」と訴えて、COP26を気候変動対策を加速する「人類の転換点」にすることを各国に呼びかけた。