処理水の海洋放出「汚染の可能性、時期尚早」 国連人権理で特別報告者

東京電力福島第1原発の敷地内に林立する、処理水を保管するタンク=1月
東京電力福島第1原発の敷地内に林立する、処理水を保管するタンク=1月

国連のオレラナ特別報告者(有害物質と人権担当)は21日の国連人権理事会の会合で、東京電力福島第1原発の処理水を海洋放出する方針について「汚染の可能性がある水を太平洋に放出するという決定は、時期尚早だ」と述べ、日本側に慎重な対応を求めた。

オレラナ氏は、海洋放出を巡り「独立した形での環境影響評価(アセスメント)がなされていない」と指摘。アセスは「危険性を詳細に明らかにし、代替策の検討にもつながる。人権を守るための重要な手段だ」として、実施を求めた。

処理水の海洋放出については、中国が15日の人権理会合で取り上げ、21日も日本政府の姿勢を「無責任」と非難した。一方、放出に懸念を示してきた韓国からは、両日ともに発言はなかった。(共同)