電車内の性犯罪撲滅へ 京女大生らポスター作成

ポスターを作成した(左から)上原さん、佐々木さん、的場さん、小島さん=京都市東山区
ポスターを作成した(左から)上原さん、佐々木さん、的場さん、小島さん=京都市東山区

夏休み明けで痴漢や盗撮が増える9月に合わせて、京都女子大の学生らが性犯罪撲滅を訴えるポスターを作成し、鉄道警察隊から感謝状が贈呈された。ポスターは府内各鉄道会社の駅に掲示されている。

《今、電車の中でちかんを見ました!》

ポスターは、水色や黄緑など淡い色で犯行現場を目撃した男女を描写。中心に書かれた言葉には、被害者だけでなく周りの人の助けが重要だというメッセージがこめられている。

作成は、法学部の市川ひろみ教授が性犯罪は当事者だけでなく社会全体の問題だと考えるべきだと、府警に提言したのがきっかけ。市川教授の授業を受けていた法学部3年の上原菜々子さん▽佐々木南美さん▽的場美帆さん▽家政学部3年の小島定菜さん-の4人が昨年末から作成に取り組んだ。

完成までの半年間には、鉄警隊と話し合いを重ね、被害者の話を実際に聞いたことも。そのため、犯行の瞬間を直接的に描かず被害者に配慮したポスターに仕上げたという。

鉄警隊によると、新型コロナウイルス禍前の令和元年の痴漢の摘発件数は56件だったが、昨年は23件と激減。ただ、今年1~7月はすでに23件と増加傾向だ。加えて警察が認知する盗撮被害は発生全体の約1割で「氷山の一角」とされており、鉄警隊は「少しでも被害を減らし安心できる社会にしたい」とする。

作成に携わった佐々木さんは「被害者は自分で声を上げるのが辛いときもある。ポスターを見た誰かが助けてほしい」と話した。(鈴木文也)