国民の自衛官(10)

空自第11飛行隊ブルーインパルス 「心に残る展示飛行」追求

第11飛行隊の遠渡祐樹2等空佐(左)と河野守利3等空佐
第11飛行隊の遠渡祐樹2等空佐(左)と河野守利3等空佐

新型コロナウイルスに対処する医療従事者らに感謝の意を示すため昨年5月、東京上空でアクロバット飛行を披露した航空自衛隊第4航空団飛行群第11飛行隊(通称・ブルーインパルス)。今年7月の東京五輪、8月の東京パラリンピックの開会式当日も都内で息の合った飛行を披露した。

宮城県東松島市の松島基地に所属。飛行隊長の遠渡祐樹2等空佐(42)は「『創造への挑戦』を合言葉に見てくれる人の心に残るような展示飛行を追い求めている。それによって自衛隊への理解が深まったり、隊員の士気が上がったりすればいい」と語る。

ブルーインパルスは昭和35年にF-86F戦闘機によって創設以来、1964年東京五輪の開会式を含め、60年以上も華麗な演技を披露してきた。空自を国内外に広くアピールすることにも尽力している。

いくら大きなイベントでダイナミックで繊細な飛行をしても、失敗すれば信頼が大きく失墜してしまう。このため、隊員らは日々訓練に励む。パイロットの河野守利3等空佐(38)は「安全を確保しながら飛行することが一番大切。訓練の段階から安全への意識を高めている」と自らに言い聞かせる。

新型コロナの感染拡大で展示飛行をする機会が限られる中でも、準備に怠りはない。遠渡2等空佐は「展示飛行の専門部隊として訓練の成果を多くの人に見てもらうことが、われわれの喜び」と強調する。

(大柳聡庸)

<第19回国民の自衛官> 主催・フジサンケイグループ / 主管 産経新聞社 / 協力 防衛省 / 特別協賛 航空新聞社 / 協賛 日本防衛装備工業会、防衛懇話会、タカラベルモント、ユニオン、リコルディ

=おわり