バイデン氏 中露念頭に「新冷戦に発展させない」 - 産経ニュース

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バイデン氏 中露念頭に「新冷戦に発展させない」

21日、国連総会で演説するバイデン米大統領=ニューヨーク(ゲッティ=共同)
21日、国連総会で演説するバイデン米大統領=ニューヨーク(ゲッティ=共同)

【ニューヨーク=黒瀬悦成、平田雄介】国連総会の一般討論演説が21日午前(日本時間同日深夜)、米東部ニューヨークの国連本部で始まった。バイデン米大統領は就任後初めて演説し、2001年からアフガニスタンで「テロとの戦い」を続けた駐留米軍の撤収を受け、「戦争の時代の幕引き」と「外交に注力する時代の幕開け」を宣言。同盟諸国との連携による外交重視路線を打ち出した。

バイデン氏は演説で、米国が外交政策の軸足をインド太平洋地域に移していく立場を示した。

また、中国による不公正な貿易・経済行為が世界で横行していることをにらみ、先端技術の保護と育成、普遍的な貿易・経済ルールの新たな策定、汚職が介在しない高水準のインフラ整備などの実現に向け、米国が同盟・パートナー諸国や国際機関を糾合していくと訴えた。

その一方で、中国やロシアとの大国間競争を念頭に「新冷戦に発展させない」とも言明した。ただ、中国とロシアへの直接の言及はなかった。

新型コロナウイルス対策や気候変動といった地球規模の諸懸案への対処については「米国が主導するが、単独では行わない」と述べ、国際社会の協力を呼びかけた。

北朝鮮の核問題では「朝鮮半島の完全非核化に向けた真摯かつ持続的な外交を追求する」と強調した。

バイデン氏はさらに、22日に主催する新型コロナ対策に関するオンライン方式の首脳会合で、米国としても新たな貢献策を発表すると表明した。

昨年は新型コロナ対策のため全面的にリモート方式だったが、今回は2年ぶりに対面でも実施され、100カ国以上の代表が議場で演説。ビデオ演説を含め、27日までの期間に190以上の国・地域の代表が演説する予定だ。

日本からは菅義偉(すが・よしひで)首相がビデオ演説し、茂木敏充外相が現地で「国連外交」を展開。中国の習近平国家主席も21日午後(日本時間22日未明)にビデオ演説し、気候変動対策やワクチン配布での取り組みを紹介する見通しとなっている。