総裁選 陣営参謀語る 候補者の魅力

城内実氏=22日、国会内(児玉佳子撮影)
城内実氏=22日、国会内(児玉佳子撮影)

高市氏陣営 城内実氏

高市氏の選対本部で事務総長を務める城内実元外務副大臣は「当初は泡沫(ほうまつ)候補といわれたが、最近は党員・党友票の勢いが岸田氏に肉薄している」と手応えを口にする。

追い上げムードの要因は、保守層に広がる危機感だと指摘。「自民党が一部の野党と連携して国民への説明を欠いたまま選択的夫婦別姓を進めようとしたり、中国による人権侵害を非難する国会決議が見送られたりしている現状への違和感が、期待につながっている」と語る。

高市氏の魅力は「確固たる信念と国家観、歴史観を持ち、他の議員が会食しているときでも宿舎にこもって勉強し、政策を磨く」ことだとアピールする。「仲間が少ない」と指摘される向きもあるが、「今は『高市氏を首相に』との思いを応援団が共有している。結束力はどこにも負けない」と自負する。安倍晋三前首相の全面支援も強力な武器だ。

練り上げた政策に触れてもらおうと、電話やSNS、ファクスを駆使して党員へのアプローチに努めている。「2位以内に入って決選投票に持ち込み」、議員の支持を積み重ねて女性初の頂点を極める戦術だ。(広池慶一)

野田氏陣営 渡辺猛之氏

「訴えたいのは初当選以来取り組んできた子供や女性のための政策だ。じわじわ共感が広がっている。出馬を通じ総裁選全体の政策論争に幅が出てきたと実感している」

野田氏と同じ岐阜県選出で、陣営を支える渡辺猛之国土交通副大臣はこう語る。無派閥で党内に強固な支持基盤を持たないため、過去3回の総裁選は出馬に必要な推薦人20人を集められず涙をのんだ。今回は告示前日にようやく出馬の態勢が整い、準備不足は否めない。それでも陣営には古くからの「聖子ファン」らが集い、手弁当で選挙戦を支えている。

渡辺猛之氏=21日、国会内(市岡豊大撮影)
渡辺猛之氏=21日、国会内(市岡豊大撮影)

渡辺氏は野田氏の強みについて「野田カラーがある」と強調する。女性や子供、障害者など社会的弱者に光を当て、「多様性」に軸足を置く。それだけでなく、国会議員の定数削減など国民目線の改革を自然体で語れるのもアピールポイントだ。

女性や子供政策に対する国民からの支持を、課題とする国会議員への浸透につなげたい。渡辺氏は「ひいき目かもしれないが、野田氏には華がある」と語り、目標としてきた女性初の首相就任に期待を込めた。(市岡豊大)

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